りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

博多→東京、硫黄島からの手紙

福岡での打ち合わせが予想以上に早く終わってしまったので、予定より2時間早く東京へ。一旦実家に戻って、荷物を置き、お約束頂いた東京大学の先生のところに訪問。駒場のキャンパスでした。
東大の駒場の第二キャンパスというのは今回初めて伺いましたが、緑がたくさんあって、古い建物とモダンな建物が混在するとてもすてきな空間でした。いわゆる東大のエリートたちが、こんな環境で研究してきたら、そのギャップ故になかなか社会には出られないのではないかと心配してしまう程でした。お会いした先生は、某有名教授。お忙しい中、私のためにお時間を作って頂きました。そして、正直あまり期待していなかったのですが、お話が非常に面白く、当初の訪問趣旨とちがって、何らかの共同研究ができないものかと真剣に考えたくなりました。それほど魅力的な先生でした。
その後、まっすぐ帰宅しましたが、実家に戻ったのは8時半過ぎ。急いでシャワーを浴びて、9時から放送の映画「硫黄島からの手紙」を見ました。この映画を見るのは3回目で、ロードショウで1回、レンタルDVDで1回見ていましたが、時節柄また見てしまいました。この映画、クリントイーストウッド監督のハリウッド映画っていうのが信じられないくらい、日本のことがよくわかっている作品だなと見るたびに思うのですが、今回、西郷一等兵役の二宮くんの演技が改めて良かったなとつくづく思いました。もちろん、この映画の主役は渡辺謙さんで、それはそれでさすがなのですが、この映画の良いところは、いろいろな立場の日本兵の立場とバックグラウンドにあった目線が提供されているところで、大宮でパン屋を営んでいたニノが、突然招集され、硫黄島に派兵され、まだ見ぬ子供に会いたいと思う気持ちと、日本兵として日本と家族を守りたいという気持ち、馬鹿な上官の命令に「やってられない」と思う気持ちの葛藤がうまく出ていたように思います。渡辺謙さんのセリフの中に「家族を守りたいが故に、家族への思いを断ち切れない・・・」的なものがあったのですが、こういう思いは祖国を守ったすべての軍人、兵士たちの共通した思いだったのだろうと改めて思いました。