りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

日本を震撼させた四日間

今日は18回目の結婚記念日でした。が、特別なことはなし。
新井勲さんの「日本を震撼させた四日間」を読みました。新井さんは二・二六事件当時の歩三の中尉で、決起した安藤大尉や坂井中尉と最も近かった人物。決起には参加していませんが、彼らの心情を最も理解し、事件後も連絡をとるなど事件の渦中にいた人物です。そして、その後の軍法会議禁錮6年。後、免官。
この本は、陸軍士官学校での生活から始まり、二・二六事件前夜に若手将校達が何を考え、どのように動いたか、また二・二六事件がどんな事件だったのか。さらにはその収集から暗黒の軍事裁判がどんなものだったのかというところがつづられたもので、最後の軍事裁判はどうもでたらめっぽいかんじはしましたが、それほど詳細な記録はなく、むしろ表題の通り、二・二六事件の四日間の不可思議な軍の対応が書かれているといって良いと思います。起こした事件はともかくとして、その後の四日間はとても不可思議な展開をしたことが良くわかりました。また、彼自身は比較的冷静で事件前に軍部のハラがある程度見えていて、起きてはいけないと思っていたようですが、彼と親しかった安藤大尉が結局は中心人物となってしまったことについて、空気の難しさを感じました。

日本を震撼させた四日間 (文春文庫 (408‐1))

日本を震撼させた四日間 (文春文庫 (408‐1))

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