ワイヤードの編集長であり、「ロングテール」の作者であるクリス・アンダーセンさんの「フリー」を読みました。最近どこでも平積みしているし、Amazonや紀伊国屋さんからも推薦のメールが届いて、とりあえず手にしてみましたが、確かに。確かに凄い本です。結局のところ、現在凄い勢いでフリーの経済が広がっている。テレビ番組の多くがCMで成り立っていて、視聴者はお金を払わないというビジネスモデルは昔からあったわけですが、そういう広告モデルだけでなく、フリーで使ってもらって、一部のハイエンドユーザーに有料サービスを提供して、これでビジネスを成り立たせたり、たとえば電子カルテのように、医者にただで使ってもらい、いろいろな臨床データを匿名で売るということもフリーのビジネスモデルだ。とにかく、デジタル化が進んだことで、限界費用が極限まで安くなっている。こいう背景があるからこそ、フリーのビジネスが成り立つ。とにかくとても面白く、ためになる本でした。
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
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今月の読書 3冊