今日、出社してメールをチェックしていたら、Lance Armstrong選手からのメールが届いていました。"The race isn’t over."もちろん、本人からというより基金から来たメールですが、ツールドフランスが終わって、結果3位に終わったわけですが、それでも凄いなと思っていたら、突然本人からのメールです。本当に驚きました。レースが終了したけれども、優勝できなかったけれども、彼は単に自転車のためにレースに復帰したのではなく、癌と闘う人たちの生活の改善のために立ち上がっているといったらいいのでしょうか。
そんな折も折、彼の自伝の2冊目である「毎秒が生きるチャンス!」を読みました。前作「ただ、マイヨジョーヌのためでなく」の続編ですね。前作は癌との闘いと自転車選手への復帰、ツールドフランスでの優勝というところで終わりますが、この作品はツールドフランスの2勝目から5勝目までの4年間が対象です。もちろん、「勝つために細部にこだわる」という意思と努力も一つのテーマですが、この作品はドーピング疑惑との闘いや「負けることの意味」についてが大きなモチーフになっているように思います。それと、「一つの困難を克服してもそれで終わりではない」ということ。でしょうか。鉄人ランスも勝つために非常な努力を注いでいることや、最後まで諦めない気持ち、ここ一番の瞬間を逃さない集中力に改めて感動しました。そして、そんなランスですら、形のわからない勝利(ドーピング疑惑との闘い、結婚生活の形)では、うまくいかない事もあったのだなと。いずれにせよ、前作に引き続きとても素晴らしい本に出会えたと思いました。それと・・・偏見かも知れませんが、ちょっとフランス人が嫌いになりました。

- 作者: ランス・アームストロング,曽田和子
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2004/09/29
- メディア: 単行本
- クリック: 34回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
今月の読書 7冊
1月からの読書 83冊