りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

運命の人(一)

本日は大阪出張です。新型インフルエンザの国内感染が100名を超え、その中心が神戸・大阪であることから、大阪への出張は嫌だったのですが、仕事なので仕方ないです。東京に比べ、マスク着用者が多く、銀行の人も全員マスクを着用しておりました。で、機内で山崎豊子さんの「運命の人(一)」を読みました。山崎豊子さんの本は、「二つの祖国」「不毛地帯」「大地の子」「沈まぬ太陽」「白い巨頭」「華麗なる一族」と立て続けに読んだことがあり、お気に入りの作家です。フィクションですが、かなり明確なモデルがあり、とても説得力のあるストーリー展開がなされます。結末が必ずしもハッピーエンドにならないことが多いのが特徴でしょうか。この「運命の人」の主人公は新聞記者。沖縄返還時の米国との密約を暴くものの、ニュースソースを守れず、また国家権力を敵に回し、「知る権利」を盾に戦う姿が描かれるようですが、この一巻は逮捕されるところで終わり。山崎さんの小説は、得てして主人公が理不尽な仕打ちを受けるケースが多いので、なかなか読んでいてやりきれないところもありますが、今後の展開が楽しみです。

運命の人(一)

運命の人(一)

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