りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

なぎさ昇天

重松清さんの「なぎさ昇天」を読みました。なぎさの媚薬シリーズは7巻の「ラスト・スマイル」で終わりかと思っていたら、8巻「なぎさ昇天」が出て、これで完結のようです。幾多の男を救い続けた伝説の娼婦なぎさとは。シリーズ最終章はそのなぎさの過去と伝説の娼婦になるまで、そして最後は救済です。ラストとしてはふさわしいのかもしれませんが、個人的には今までのシリーズのほうが面白かったような・・・
もともと、なぎさの媚薬シリーズは重松清さんの官能小説。故にちょっとエッチなシーンが有っても良いというか当たり前なんですが、なぎさの媚薬シリーズはそれぞれの話にそれなりのモチーフがあって、重松さん自身の思い入れが有ったりもするものだから、むしろそういう場面は無理に作らない方が小説としての完成度は高くなるのではないかなと思ってしまいます。まあ、いいです。

慎平君の宿題は「唐代伝奇小説」というもの。「唐代伝奇」という新書と「ものがたり唐代伝奇」という文庫本を購入しました。宿題の内容はわからないのですが、ちらちらと見ていたら、それまで中国には小説というのがなくて、この唐代に小説の原型ができてきたようです。「人虎伝」や「杜子春」などがあります。私は中島敦さんの「山月記」や芥川龍之介さんの「杜子春」が好きなので、「人虎伝」と「山月記」、「杜子春」同士の比較をしてみると面白いと思うのですが、さて慎平君は何を書くのやら・・・そういえば、「山月記」を読んだのは高校2年の時でした。話の筋は「人虎伝」からとっているが、明らかに小説としての完成度は山月記が高く、そこに込められた意味合いも大きく違うというのを習った覚えがあります。

本日、帰りに大手町駅のベンチでdocomoの公衆無線LANサービスの設定をしようとしましたが、結局うまくいかず。i-podの方は改めて確認してわかったような気がしますが、PCの方はいまひとつです。明日、docomoショップで聴いてみようと思います。

今月の読書 6冊
1月からの読書 22冊