りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

システム不具合がもたらす社会的影響

日本システム監査人協会の月例会に参加。本日のテーマは「システム不具合がもたらす社会的影響」でした。話していたのは、2005年12月8日に起きた「みずほ証券のご発注事件」。1株61万円のジェイコムの株を1円で61万株売るというご入力をして、400億円の損害を出した事件です。問題は誤発注に気が付いて直ぐに取り消しをしようとしたが、東証のシステムのバグで取消ができなかったこと。これで、みずほ証券東証を相手取って損害賠償責任を追及。最高裁まで争ったという流れでした。ちなみに開発ベンダーは富士通。でも、裁判過程で明らかになった開発は少しお粗末。「現行通り」という曖昧な要件定義、確かにレアケースだったかもしれないけどテストケースの不足。コーディングしたのは孫請けの孫請けで、仕様をよく理解していなかったとか・・・今日の質疑では、そもそものインターフェース設計が悪いのではないかという指摘があった。確かに、こうしたシステムなら入力画面で入力制限を掛けるのが普通。そういうのは瑕疵として裁判では話題にならなかったのは少し驚き。しかし・・・処理スピードを上げるためにDBのインテグリティをわざと落としたとか、裏ではいろいろあったんだろうなと思いました。でも、考えてみたら富士通はこの後アローヘッドの開発もやっているはず。東証富士通の関係も何かずぶずぶな感じがするし、それくらい富士通の高速化技術っていうのは凄いのかもしれない。しかし・・・今日の話の本題は何だったんだろうか?結局良くわからなかった。