ピーター・ティールさんの「ゼロ・トゥ・ワン」を読みました。いわゆるペイパルの初期メンバーの一人であり起業家。スタートアップ企業の鉄則として、1)小さな違いを追いかけるより、大胆に賭けた方がいい、2)できの悪い計画でも、ないよりはいい、3)競争の激しい市場では収益が消失する、4)販売はプロダクトと同じくらい大切だ、から始まって、セオリーとは違うようで説得力がある。アンナ・カレーニナの冒頭、「幸福な家族は皆似かよっているが、不幸な家族はみなそれぞれに違っている」を引用して「幸福な企業はみな違っている。・・不幸な企業はみな同じだ。彼らは競争から抜け出せずにいる。」というのも名言。とにかく圧倒的技術で市場を独占するというのがベースだ。非常に面白い作品でした。
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