りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

日本中枢の崩壊

最近何かとテレビにも出ている古賀茂明さんの「日本中枢の崩壊」を読みました。経産省の内部から、改革派として公務員改革を唱えてきた人ですが、とても読み応えのある本でした。結局、大事なことはリーダーシップということかな。とにかく政治家が票が欲しくて、非効率な産業や企業を市場から退場させない施策を打っているのが最悪。リスクをとってチャレンジし、失敗した場合はセーフティネットがこれを助ける。そうして、チャレンジできる環境を作り出すことが政治の役割ということでしょうか。
印象に残ったのは、途中で出てくる中国人経営者の話。「日本人は中国人に勝てない。なぜなら、日本では管理職や経営者まで汗を流すこと、会社に拘束されることが美徳だと思っているからだ。いかに頭を使うか。いかに人と違うやり方を考えるか。いかに効率的に答えを見つけるか。いかにスピーディーに決断し行動するか。それが経営者の競争だ。労働者に生きがいを与えて一生懸命働かせるために、『汗水たらして働くことが尊い』と教えることは当然だが、経営者が同じことをしていたら競争に負ける。労働者の生活も結局は良くならない。中国人と同じ給料で働けということになる。日本人は何をするにも皆で寄り集まって夜まで議論して結局決まらない。中国の経営者は即断即決。いかに効率的に儲けるかを考えている。これでは日本は勝負にならない。経営が悪いから、日本の労働者は一生懸命働いてもどんどん生活を切り下げるしかなくなるのだ。ただ働くことが尊いという考えからいつ抜け出せるかが日本復活の鍵だ」とても参考になると思いました。

日本中枢の崩壊

日本中枢の崩壊

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