高松からの帰り、吉田修一さんの「日曜日たち」を読みました。吉田さんの短編らしく良くできているとは思うのですが、それほど面白い感じではありませんでした。独立した5つの短編集ですが、少しだけつながりがあるところが何となく想像もできてよかったです。ただ、「都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながら生きている男女の姿」っていうのは「悪人」に通じるところがあるのかな。誰もが特別なわけでなくて、でもひとつとして同じ人生は無くて、まあそういう若者たちを描かせるとやっぱり吉田さんはぴか一なのかもしれません。ANAの機内誌に連載していた、「あの空の下で」の方が完成度は高い気がしますが、面白かったです。

- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/15
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (108件) を見る
今月の読書 7冊
1月からの読書 116冊