香山リカさんの「しがみつかない生き方」を読みました。最近のベストセラーです。タイトルから想像できますが、第1章恋愛にすべてを捧げない、第2章自慢・自己PRをしない、第3章すぐに白黒つけない、第4章老・病・死で落ち込まない、第5章すぐに水に流さない、第6章仕事に夢をもとめない、第7章子どもにしがみつかない、第8章お金にしがみつかない、第9章生まれた意味を問わない、第10章<勝間和代>を目指さない。という構成です。個人的には、第9章と第10章が良かったですね。正直あとは、そもそもそういうものだと思っているので、特に何とも思いませんでしたが、特に第10章はそうだよなって思うことが多かったです。成功した人は皆、高橋Qちゃんのように「頑張れば夢は叶う」というし、「夢を諦めない」というけれど、だったら夢が叶わなかった人はみんな「頑張りが足りないのか」というのはいつも思うこと。そもそも「夢が何だかわからない」って人もいて、どこまでもポジティブに生きなければいけないような論調は
確かに疲れるなと思っていました。いいですね。この章だけでもこの本は読んだ価値があるように思いました。
世の中は 空しきものと知る時し いよよますます悲しかりけり(大伴旅人)
この章に出てきた万葉集の歌ですが、まあ、そういうときもあります。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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