りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

松本清張記念館

午前中の打ち合わせは紛糾したものの・・・紛糾の原因は本音と建て前。その辺をうやむやにしているから誰かが悪者になる訳ですが、それは当事者に解決してもらうとして、午後は移動に当てられました。下関→高松。午前中の打ち合わせが1時まで伸びた関係で、少し時間のずれた昼食。下関の唐戸市場まで足を伸ばし、ちょっと贅沢に昼食。下関から小倉に移動して、松本清張記念館小倉城に寄ってきました。
 今年は松本清張生誕100年。松本清張さんは1909年生まれなんですね。学生時代に少し夢中になって読んだ時期があります。「点と線」とか「砂の器」ですね。2〜3年前、米倉涼子さんのテレビドラマで「黒革の手帳」「わるいやつら」をやっていたときも少し読みましたが、そんな推理小説家としての清張さんもいいですが、古代史や現代史に深く切り込む清張さんの別の一面も好きです。特に「昭和史発掘」が個人的には好きだったりします。昨年、森史朗さんの「松本清張への召集令状」を読んで、ちょっと屈折した前半生を知って、彼の強さの源に触れた気がしました。

松本清張への召集令状 (文春新書 624)

松本清張への召集令状 (文春新書 624)

 松本清張記念館では併設して「1909年生まれの作家たち」という展示が行われていました。なんと、松本清張のほかに、埴谷雄高太宰治中島敦大岡昇平が1909年生まれなんですね。そうそうたる顔ぶれです。彼らは一様に夏目漱石芥川龍之介の影響を受けていて、芥川の自殺は彼らに大きなインパクトを与えたようです。で、記念館ですが、彼の書斎の再現、(確か)奥様が寄贈したという蔵書など、清張の旺盛な創作を支えた環境に触れられた気がしてとても良かったです。個人的には清張さんが愛したというモンブランの万年筆とニコンのカメラが気になりました。万年筆・・・私は先日購入したペリカンのスーベレーンM600がとても気に入っていますが、清張さんはモンブランだったんですね。いろいろ選んでいたようで、展示されていたものでも10本近くあったように思います。それとニコンのカメラ、ルーペもニコンでした。
 小倉城は清張記念館の隣にあります。私にとっての小倉城は、司馬遼太郎さんの「世に棲む日日」で最後に高杉晋作が落とした小倉城なんですが、あまりそういう感じではありませんでした。ただ、舟島(巌流島)に近いということもあって、宮本武蔵に関連した展示があって、巌流島で佐々木小次郎と闘ったときの木刀(本物)というのが展示されていました。何でも、霊厳洞に掛けられたものを寄贈されたとのこと。何故に小倉城に寄贈されたのかは判りませんが、とにかく本物が見られました。小次郎に対抗するために、極めて長い木刀だったという記憶があり、NHK大河ドラマ宮本武蔵」では確か舟の櫂を削って木刀に仕立てていたと思いましたが、それほどでもありませんでした。ただ、木刀というより木の棒ですね。そんなに刀という形ではありませんでした。
 小倉駅からの徒歩移動を含めて2時間ほど寄り道して高松へ。高松へは19時過ぎの到着となりました。
 今日は里緒ちゃんに頼まれていた「ご当地キティちゃんシャープペンシル」をたくさん買いました。博多(明太子)、山口(ふぐ)、北九州(バナナ)、岡山(桃太郎)、高松(うどん職人)です。これはこれで、結構楽しいです。
 高松の宿は川六。こちらのホテルも結構お気に入りのホテルです。今日は疲れた。