コーダの世界。想像はできるような気がするけど、やっぱり難しい。言葉が普通に通じていても子供が成長する中で親子のすれ違いは普通に起こる。本当は理不尽に八つ当たりもしたい年頃の時に、障がい者の親に何処かで気を使ってしまう。話したいことを話せない難しさ。障がいを持った人にはわからない世界も存在する。何で自分だけそんな思いをしなければいけないのか?
一方で、コーダであるが故に、健常人には見えない障がいを持った人たちの世界を垣間見ることもできる。そういう経験をしてきた事が、どこかで他の人とは違った視点や世界観を持てるようになるのかも知れない。
どんなことにも起こりうる、メリットとデメリット。どちらが大きいのかは早計には判断できないけど、そういう二つの世界に暮らしている自分をもっと理解して欲しいという心の叫びのようなものは感じた。
監督:呉美保
脚本:港岳彦
出演者:吉沢亮
