木場に終日出社。そんなにやることもなくて、退屈な1日でした。ただ、今日は寒い。12月中旬の陽気とか。カーディガンの上に少し厚めの上着を着て丁度良かった。
猪瀬直樹さんの「昭和16年夏の敗戦」を読了。テレビでは、総力戦研究所に集められた若手エリートたちが、自分たちの出身母体が持つできるだけ正確な情報と分析力を持って、ほぼ正確に太平洋戦争の敗戦をシミュレーションしたことに焦点が当たっていたが、この原作はもう少し守備範囲が広くて、開戦前夜の東条内閣発足の経緯や東京裁判にも触れている。戦後、マッカーサーが天皇の戦争責任を追求する事をしなかったところは、正直自分の中でよく分かっていなかったところだけど、未解決事件の下山事件や帝銀事件の背景を知るにつれ、中国、ソ連から来る赤化の波の最前線である朝鮮半島のバックヤードとして日本の安定化というのが急務であり、そのためには天皇の戦争責任など追求している場合ではなく、ある程度天皇中心の国体を維持しながら、戦争責任はシビリアンコントロールを欠いた軍部の暴走とするのが都合が良く、天皇陛下にただただ従順な東條英機という官僚が、事態の全てを呑み込んで、他の6人のA級戦犯たちと共に犠牲になったというシナリオが確かに説得力のあるもののような気がする。昭和という時代は、永山鉄山斬殺事件から始まって、226事件があって、消去法的に東條英機というどこまでも天皇に忠誠な官僚が総理大臣まで上り詰めるという事態を生んだ。東京裁判の顛末を見る限り、それも歴史の必然だったような気がする。もう少し、研究してみたい。
