りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

八犬伝

八犬伝は懐かしいお話。小学生の頃、NHKの人形劇で観て、少年少女向けの本で「里見八犬伝」を読んだ記憶がある。あらすじはとても曖昧。ただ、八犬士の名前と特徴はだいたい覚えていた。
なぜ、物語の世界と馬琴と北斎の現実と行き来するのか?もう少し現実世界にウェートを置いた方が良いのではと思ったけれど、ひとつには視聴者が八犬伝という物語をそんなに知らないであろうということと、さらにいうと、この映画の主題が虚と実である事を考えると、虚の世界の描写があって必然の意味がわかったような気がしました。ただ、目が見えなくなってなお、物語を紡ぎ続けた事、ほとんど文字を知らないお路がそれを支えたことはまさに奇跡、執念の賜物であったのだと思う。馬琴が描きたかった勧善懲悪の世界。それは現実ではない本当に虚の世界の話なのか。そうだとしたら、ちょっと残念。ただ、日本古来の考え方は、輪廻転生、因果応報の考え方。善き行いは、必ず良いこととして報われる。それが現世でなくとも。それは決して虚の世界とは言わないと思うのだけど。

監督:曽利文彦

脚本:曽利文彦

出演者:役所広司内野聖陽

八犬伝 : ポスター画像 - 映画.com