前から見たいと思っていた作品をAmazon Primeでレンタル。最初の方の物語の展開についていけず、一度見終わってから、改めて前半を見直す。石田えりさんが、懐が深いというか、何考えているか判らないような、本気で信じていいのか判らない包容力のある母親を演じる。住み込みで働ける職場っていうのは、何らかの事情を持った人間が集まるところなんだろうけど、そういうところにいる人たちには、どこかで人を信頼するとかそういう感情が失われてしまっているような気がする。あるいは信頼できないから、何とかしたいともがいているのかもしれないけど。だから、物事に動じない、全てを飲み込んでしまえるような社長夫妻の存在というのが大きい。大物というより、全てを飲み込んで、全く動じない鈍感力なのかな。きれいごとではなく、そういうところに生きて行く力を感じてしまいました。
監督：青山真治
脚本：青山真治
