ひとりランチを社員食堂で食べていたら、少し懐かしい人が近寄ってきた。食堂では私語は禁止のルールなのだけど、久しぶりなこともあり、お互いの状況を少しずつ。
所謂リーダー不在なこのプロジェクト。体制図上はやたらと上の方に人の名前があって、自分の名前もその辺にあったりするのだけど、どうも役割が良く判らない。本当の意味での責任者が自覚も実力も無いような感じだから、真ん中編の実質リーダーといわれる人たちが苦労している割にまとまりがない。ナショナルプロジェクトのはずなのに、ひっそりとやっている感じすらある。で、前回、前々回のナショナルプロジェクトの話をして、その時のリーダーが誰だったのかという話になって、あの強烈なキャラクターと推進力を思い出した。そういえば、そういう人自体が最近いなくなったよねというのがその時の話題の中心。ただ、彼らが育ってきた背景には金融機関の第三次オンラインという、正にナショナルプロジェクトがあって、それこそ何年間も休日なく働いたなんて、今ではブラック以外の何でもない話がゴロゴロしている。そういう修羅場を潜り抜けてきた人は本当に強い。だから、物理的な意味でもメンタルな面でも本当に強い。声が大きい。やっぱり経験が人を作るということなのか。嘆いてもしょうがないけど、やっぱりカリスマ性のあるリーダーがいないことには官僚的な動きばかりで物事が決まらないし、動かない。そういうことなんですね。
