りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

アイヒマン実験と悪の陳腐さ

ため息が出てしまいます。でも爆発させずにじっと我慢。何でこの歳になって、気持ちが抑えきれなくなってしまうようなことがあるのだろう。もう、深呼吸するしかないよな。

今日から8月。久しぶりに帰りにエクセルシオールカフェに寄る。そろそろ勉強を始めなければいけないのだけど、まずは気分転換。スコーンも食べる。

読んでいた本は山口周さんの「武器になる哲学」。読み終わった時にはまた整理すると思うのだけど、今日読んだ中では、ミルグラムの「アイヒマン実験」の話はとても衝撃。「権威への服従」、人が集団で何かやるときには個人の良心は働きにくくなるというもの。その少し前に、ハンナ・アーレントの「悪の陳腐さ」、悪事は、思考停止した「凡人」によってなされる・・・と対で読むと興味深い。どちらもアイヒマンだ。アイヒマンといえば、ナチス親衛隊の中佐でユダヤ人虐殺計画を指揮したトップ。誰もが冷徹で屈強なゲルマン紳士を想像していたが、実は小柄でごく普通の気の弱そうな男。アイヒマンは冷徹な男でも何でもなく単に命令に忠実なある意味サラリーマンだった。だから命令のもと忠実に虐殺計画を指揮した。そして、彼が凄かったのは分業を取り入れて責任を分散させたこと。人間が悪を働くのは意外に簡単な仕組みだった。責任を感じさせなければ、人は残虐なことができてしまう。まして、組織の大義があればなおさら。とても怖いと感じました。