児玉哲彦さんの「人工知能は私たちを滅ぼすのか」を読みました。AIというかコンピュータの歴史から丹念に解説されていて、非常に勉強になる本でした。帯には「あなたは本書の最終章を受け入れられるだろうか」でしたので、そこは半分楽しみでもあり、怖くもあったのですが、結局のところ「心」をどう捉えるかという問題なのかなと思いました。日々のニュースを見る中で、シンギュラリティは何となく実感しています。先日のアルファー碁が名人を破った試合でも解説者が状況を解説できない状態を見て、シンギュラリティという言葉が現実感を持ってきました。そして、人工知能がこうしたところまで進化すると確かに今の知識産業を支えているいわゆる「士業」と呼ばれる職業が人口知能に置き換わるのも現実的かなとそれも実感していました。なので、その次というのもあるのだろうとは思っていましたが、正直そこは消化できないのが現状です。ただ、これまでの研究の背景を知るという意味でも、今後を考える意味でも、とても示唆に富む本でした。
人工知能は私たちを滅ぼすのか―――計算機が神になる100年の物語
- 作者: 児玉哲彦
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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