湊かなえさんの「Nのために」を読みました。章ごとに語り手が変わる手法は湊さんならでは。それにしても、愛を暴力という形でしか表現できない人っていうのがこんなにもいるもんですかね。よりによって、そんな過去を持った人のオンパレードだ。そして、章を追うごとに確かに深層に近づいていく。面白かったです。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/08/23
- メディア: 文庫
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今月の読書 3冊
1月からの読書 48冊
今日は午後から菩提寺の役員会。ずっと議題になっているのは擁壁工事の件。いろいろ経緯はあるけれども、先の東日本大震災の際に地盤の悪さが顕在化。ここを整備した施工業者の手抜き工事が原因らしいが、その業者は既に倒産しており、瑕疵を問う先がない。擁壁が崩れた場合は、墓地が崩れるだけでなく、近隣に迷惑をかけることになり、その過失も問われることになるらしい。という状況の中、総額2億円という工事費をどうやって捻出するか。檀家総数で割っても一家50万円になるが、檀家の中には音信不通のところもあり、檀家護持会会費を滞納している家も多い。一家50万円の寄付だけでは足りない可能性が高いということです。かといって、寄付を払わない檀家を追放できるわけでもなく・・・悩ましいです。