桜木紫乃さんの「ホテルローヤル」を読みました。今年の直木賞受賞作です。直木賞という賞そのものには興味はいのですが、新聞の広告を見て読んでみたくなりました。「人を描くということ」という言葉にちょっとだけ興味を持ちました。
少し辛い話もありましたが、生きていくということはこういうことなのだと思います。こういう現実があって、7つの短編集ですが、個人的には「星を見ていた」が良かったかな。働かない夫を持つホテルの清掃婦。3人の子供は盆も暮れも帰ってこない。厳しい生活だけどコツコツと働く。そんな時、二男が殺人犯として逮捕される。それでも、まじめに働く。まじめに働いてさえいれば、周囲の人の優しさを感じることができる。本当はつらい話なんだけど、なんかよかった。

- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/01/04
- メディア: ハードカバー
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