りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ナビゲート!日本経済

脇田成さんの「ナビゲート!日本経済」を読みました。日経アソシエの「今、読むべき本300冊」の金融分野にあった本で、一言でいうと「家計に金を回せ」ということなのかなと思います。
ミクロ経済学的にいうと①家計が生産物を購入し、企業へ代価を支払う、②家計が労働サービスを提供し、企業が賃金を支払う、③家計が貯蓄を提供し、企業が利子・配当を支払う、という大原則のもとに経済が成り立っていますが、筆者の主張は、企業が輸出伸張で得られた利益を、企業の特別損失等を通じて不良債権処理の原資としてしまい、②、③のルートを通じてあるべきだった家計へのリターンが小さくなってしまったというもの。主張の一部ですが、「日本経済は輸出主導の波に乗るグループの影響力が政治的にも増しており、円安や非正規雇用などが進行」となっています。この辺は、最近読んだ何冊かの経済書に共通するものですが、日本が自分の国の成熟度を考えず、「ものづくり」にこだわるあまり、経済の舵取りを間違えているといえるのではないかと思います。どんなに生産性を上げても、それが高付加価値ではなく、コスト削減に使われてしまえば、必然的に総付加価値は低減、国が生み出す付加価値が少なくなってしまうという構図になってしまいます。背景には新興国の急激な伸張。間違いなく、日本は構造転換を図るべきなのに、これがなされていないというのが実感です。政治が混迷する中、国力をどう維持するかは国民ひとりひとりが真剣に考えないといけない課題だと思います。

ナビゲート!日本経済 (ちくま新書)

ナビゲート!日本経済 (ちくま新書)

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