りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

小飼弾の「仕組み」進化論

今日は大阪に出張でした。で、伝説のアルファグロガーである小飼弾さんの仕組み進化論を読みました。生き残るための仕組みとしての20%ルール。つまり、既存の仕組みを回す仕事(利益を出すための仕事)を勤務時間の20%で終わらせ、80%を新しい仕組みづくりに当てるべきという話です。細かいところで勉強になりました。Perlの開発者ラリー・ウォールのいうプログラマーの三大美徳は怠慢(Laziness)、短気(impatience)、傲慢(hubris)らしい。でも、怠慢な仕組みづくりのポイントは、1)繰り返しできるところを見つけ出す、2)繰り返して使いそうなもの名前をつけて保存し、再利用しやすくしておく、3)自動化できるところがないか探してその方法を考える。の3つ。短気な仕組みづくりのポイントは、1)置き換えられる要素がどれかを探す、2)置き換えられないものをベースに雛形をつくっておく、3)要望に柔軟にこたえられる仕組みをつくる。の3つ。さらに傲慢な仕組みづくりのポイントは、1)機能ごとに仕組みをつくりメンテナンスしやすくする、2)仕組みを作ったら自動化する手法がないかを常に考える、3)作った仕組みは名前をつけて保存する、の3つ。非常に納得です。そのほか参考になったのは、「上手に仕組みをあわせる」ことについて。1)全体像を示してメンバーのベクトルを合わせる、2)次の工程を見せて自分の役割を理解させる、3)仕組みの位相・タイミングを合わせるということですね。日報の共有等のノウハウもよかったです。
それから、「仕組みと生物」も良かったです。生物にとって重要なのは、「正しいこと」ではなく「生き残って」いること。何が正しいかではなく、生き残ったものが正しいのです。という考え方。また、高度に最適化されすぎた組織は、環境の変化に対して脆弱である可能性があるという指摘は重要だと思いました。その他細かな点で参考になる話しが多かったです。そして、何より読みやすい。楽しい本でした。

小飼弾の 「仕組み」進化論

小飼弾の 「仕組み」進化論

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