今日の日経の「経済教室」は岩井克人さんと佐藤孝弘さんの連名による「内需拡大策の柱、住宅の質の向上」でした。正直あまり興味のあるテーマではありませんが、ちょっとしたサプライズが3つ。1)住宅の平均寿命が30年であるということ。2)現行建築基準法が「最低基準」しか定めておらず、基準を満たしていれば「安全」であるとは述べられていないこと。3)最低基準の等級1から、等級2に耐震性を高めるための追加費用は総工費の1-3%、等級3に高めるためには3-5%で済むということ。特に3番目はサプライズですね。この記事の主旨もそこにあったように思います。5%の追加費用を惜しんで、欧米なら100年といわれる住宅需要を30年にしているのは、あえて建築需要を喚起するための悪意すら感じてしまいます。まだまだ、規制緩和が必要なように思いました。