りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

資本主義は嫌いですか(2)

仕事が忙しくて読めなかった、「資本主義は嫌いですか」を読了した。何かの書評に「サブプライム危機の全貌を知る最適な本」といった見出しがありましたが、確かにこの本はとても分かりやすく、非常に有益な本でした。ちょっと時間をかけすぎたので、一度きちんと復習する必要があると認識している。
最近、この手の本を数冊読んでいたので、構造的には理解していたつもりでしたが、時価会計との関係はとても新鮮でした。そういえば、2〜3日前の日経にも時価会計に警鐘を鳴らす記事が出ていましたが、いまひとつ理解できていませんでした。結局「時価会計の採用は、金融システムの市捨てミックなリスクを拡大する要因になりかねないのである」ということです。つまり、資産価格が上昇すると、バランスシートが改善される(自己資本が増える)ので、金融機関はレバレッジを調整する意味で、さらに資産を買い増すというアクティビティになる。一方で、資産価格が下落する局面においては、バランスシートの悪化により、金融機関は資産を売却しなければならない必要性が高まるため、結果として資産価格の変動を拡大する。そして、資産価格はファンダメンタルとは関わり無く変動するということがポイントである。もちろん、これだけではないが、これは十分重要な論点。このほかについてはいずれ時期を見てまとめることとする。