りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ITシステム開発のトラブルはどこからくるのか

SAAJの月例会。本日のテーマは「ITシステム開発のトラブルはどこからくるのか」で、非常に面白い話が聴けたような気がします。もちろん、QAサイドに立った話で、いろいろあったのですが、やはり「人」なのかなと思いました。
プロジェクトが炎上するきっかけは2通りのパスがあって、コストの軸と顧客満足度の軸で説明していたのですが、私の解釈では1)十分なスキルの人材をアサインできずに、品質、納期が守れず=コストオーバーランからプロジェクトが崩壊していくケースと2)スコープを決めきれずに、顧客満足度からプロジェクトが崩壊しテイクケースという理解でした。個人的にはどちらも「人」の問題じゃないかと思ったのですが、スコープを決めて、実現能力が伴わないという話とスコープが決められない話は別の話。契約社会である欧米では「実現能力が伴わない崩壊」というのはあまりないという理解をしました。つまり、そもそも、この仕事にはこういうスキルが必要だと定義できれば、それを実現できる人をアサインするのが常識。それを持っていない人を根性論でアサインするというのは日本の特徴みたいですね。

あと、ITの世界は教育が大事で「5年前の技術で仕事ができると思ったら大間違い」だと言っていました。また、日本の教育はスペシャリティ指向が強いのだけど、欧米は、少なくともバチュラーまではゼネラリスト教育が中心で、大学院からが専門という方向にどんどん舵が切られているという話をしていました。リベラル・アーツなんでしょうか。「考える力」「学ぶ力」を身に着けるということなのかもしれません。

珍しく懇親会にも参加してみようかという誘惑にかられましたが、やはりお酒の席は遠慮したいと思い、真っ直ぐ帰宅しました。