りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

人間の未来 AIの未来 / 女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋

 久しぶりにどっぷりと読書ができた。読みかけだった本、2冊とも読了しました。山中伸弥先生と羽生善治名人の対談。とても面白かったです。考えてみたら、二人ともAIの専門家ではないのだけど、羽生名人のAIに関する知識は豊富で、また独自の視点からのAIと人間を見る見方がとても深くて、この人は本当に頭がいいのだなと思わされる発言が多いです。一方山中先生は研究者という立場で生物というか人間というものをとらえていて、この二人の対談は予想以上に面白かったです。羽生名人の語ったところで以下のところが印象的でした。とても奥深いです。

・人間は継続性や一貫性に慣れ親しんでいます。そこには安心や安定がありますね。それが人間の「美しい」と感じる美意識の基になっているんじゃないかという気がするんです。逆に言うと、それまで見たことがないもの、経験したことのないことには不安や危機感を覚えるわけです。それは人間が生き延びるために必要な本能的な感覚とかセンスだったのではないでしょうか。

・AIにはもともと恐怖心がありませんから、そんな継続性や一貫性に基づいた美意識から自由に、ただただ過去のデータに基づいて最適解を計算していきます。

棋士は最初に「直感」を使います。将棋は一つの局面で平均八十通りの指し手があり、これまでの経験から、直感で急所、要点と思われる二、三手に絞ります。

・「直感」の次に「読み」に入ります。未来をシミュレーションするわけです。

・読みというのは、基本的に論理的な積み重ねの地道な作業ですが、大局観は勘とか感性みたいなものです。
・記憶力、計算力、瞬発力が強い十代から二十代の前半ごろまでは読みが中心です。年齢が上がって三十歳を過ぎてくると、経験値を積む中で直感や大局観といった感覚的なものを重視する傾向があります。

・将棋で問われるのは、知識の力とともに、未知の局面における対応力です。

人間の未来 AIの未来

人間の未来 AIの未来

 

 DJあおいさんのコラムは時々ハットさせられるような示唆があります。というわけで・・・本当は若い女性が読む本なのだけど「女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋」を読みました。

・誰が何と言おうと自分を好きになれる自分になった者が勝者 なんですよ。

・「人の悪いところが目についてイライラしてしまう」のは、実は「イライラしているから人の悪いところが目につく」という場合がほとんどです。

・自己肯定がしっかりできているときは、相手にも同等の価値をつけようとしてよいところが目につくんです。逆に、自己評価が低いときは、相手を自分と同等な価値に引きずり下ろそうとして、悪いところが目につくようになってしまっています。

 ・人が強くなるときというのは決まって誰かのためなんですよね。自分にしか関心を持てないうちは自立なんかできないってことですよ。

・「大事な人」っていうのは、「自分よりも大事な人」なんですよね。

 はい。その通りだと思います。

女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋

女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋

 

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