りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ペンタゴン・ペーパーズ

スピルバーグ監督の社会派映画。期待通りに面白かったです。主張しているのは「報道の自由」というと、何か陳腐な感じがするのと最近のマスメディアの腐敗ぶりを見ると、時宜を得ていない気もするのだけど、それでも面白かった。アメリカは時々、正義を前面に打ち出す。反権力というのか、権力機構へのけん制としてのマスコミというのか、社会の正義みたいなものが前面に打ち出されたような作品。ただ、単純に「報道の自由」を改めて主張したいならポストではなく、タイムズを主役にしても良かったのだろうけども、今回はポストに焦点が当たっていて、主役はメリル・ストリープトム・ハンクスもいたけど、完全にメリル・ストリープの凄さが目立った作品だった。意図しているのは、やっぱり単に報道の自由だけでなく、この業界にある性差別なんだろうなというのも感じさせられました。そして、最後はウォーターゲート事件につながるシーンもあって、やはり権力へのけん制機能としてのマスコミが浮き彫りになる。今、こうした権力へのけん制を題材にするのは、トランプに対する批判に繋がっているのか。色々な意図を感じる作品でした。

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