枡野俊明さんの「近すぎず、遠すぎず。他人に振り回されない人付き合いの極意」を読みました。枡野さんの本は「心配事の9割は起こらない」に次いで2冊目です。禅寺の住職であり庭園デザイナーである枡野さんの言葉は、時に気づきを与えてくれます。今回ノートした言葉は以下の5つ。やはり、「足るを知る」ことと感謝の気持ちが基本かなと思いました。
・禅には「面授」という言葉があります。ほんとうに大切なことは、相手と直接向き合わないと伝わらないということです。
・人間関係でいちばん大切なのは信頼です。
・自分の許容範囲を知る、器をきちんと把握する。言葉を換えれば、自分の「自然(あるがまま)」を受け容れるということです。すると、「分かち合う」ことの意味があきらかになり、自然な広がりの範囲が見きわめられるのです。
・「不立文字」という禅の言葉です。ほんとうに大切なことは言葉や文字では伝わらない、心から心に伝わるのである、という意味になります。どれほど言葉を尽くしてもなお、伝わらないことがある。禅の教えや悟りはそこにあるのです。
・どんなに自分が願っても、望んでも、他人を変えることはできません。そのできないことをしようとするから、人間関係がおかしなことになるのです。禅では、どうにもならないことをどうにかしようとするところに「苦しみ」が生まれるとしています。相手を変えることは、そのどうにもならないことの最たる例なのです。どうにもならないことは「放っておく」。それが禅の考え方です。
・自分に与えられている、もたらされている「お蔭様」を感じ、そのことに感謝する。それが「お蔭様」の心です。
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今月の読書 3冊
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