りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

サピエンス全史(下)

 一時、積読に回っていた本ですが、何となく読みたくなって復活。それにしても、この本は凄い本です。ベストセラーになったのもよくわかります。上巻はどちらかというとホモ・サピエンスがなぜ他の種と違って進化し、地球を支配するようになってきたかというどちらかというと生物学的というか進化論的な話で、それはそれでとても奥深くおもしろかったのだけど、下巻は文明論であり、資本主義の話であり、ある意味AIの世界でよく言われている超ホモ・サピエンス論=シンギュラリティの世界まで深い洞察で語られている。

ただ、自分が最も考えさせられたのは「文明は人間を幸福にしたか」という問い。サピエンス全史を通して間違いなく人間社会は発展してきた。便利になった。今まで治らない病気が治るようになったり、重労働から解放されるようになったのも事実だ。でも、幸せになったのか?もっというと一人の人間として考えたとき、昔の人と現代人でどちらが幸せを感じたのだろうかという問いはいろいろ考えさせられるものがあった。

ダニエル・カーネマンが感銘を受けて二度読み、マーク・ザッカーバーグも「今年の一冊」に選んだといわれる「サピエンス全史」。素晴らしい一冊でした。

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

 

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今月の読書 10冊