映画のコピーは「この列車には名優が必要だった」。確かに。最近原作を読み返してみたのだけど、この作品はポアロが乗客一人一人に話を聴いて、なぞ解きをする展開。ポアロとの1対1の演技というのが問われる作品で、そういう意味でも、名優が必要だったんだよなと思わされる作品でした。映画を観る前から、こういう映画っていうのを期待していて、そして本当にそんな感じの期待通りの作品でした。ポアロがなぜこの事件の背景にある関係を読み解けてしまうのか？それは原作を読んでいた時も疑問だったのだけど、まあそれはそれで。背景の大自然も、オリエント急行そのものの映像も映像としては素晴らしいの一言。そういう意味でも期待通りの作品でした。
