りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

懇親会と安室奈美恵考

懇親会でした。ある程度予想していたことでしたが、案の定「安室奈美恵さんの引退について」意見を求められました。

これについては、まだ実感がそんなに沸かないというのが正直なところ。ただ、色々話していて、自分なりに思っていることもあるので、とりあえず今の段階での整理。

結婚、出産を経て、復帰した彼女は当初は絶大な人気を誇っていましたが、2000年代前半には少し人気に陰りが見られた時期がありました。浜崎あゆみさんや倖田來未さんの人気が出てきたことで、対比されることも多かったような気がします。

再ブレークという言われ方をしたのは2008年のベスト盤「Best Fiction」がオリコンで何週間も1位を続けたころからなのだけど、その前に2007年に発売されたアルバム「Play」はかなり良いできで、ファンに限らず高い評価をされていたはずです。同様にシングルでも2007年の「Baby Don't Cry」は安室奈美恵が歌うドラマの主題歌であったこともあって、注目されていたと思います。調べてみると、シングルでは2005年に発売された「Want me, want me」を最後にほぼすべての曲がドラマだったり、CMだったり、映画だったりのタイアップ曲です。最初は、彼女の歌唱力が買われて、CMに使うと変わらないルックスが絶大な人気を呼んで・・・という相乗効果があったのだと思います。

ファンからすると2003年ごろにSuite ChicというR&Bの活動があって、2005年には「Queen of Hip Hop」というアルバムが発売されたりで、従来の路線からかなり大きな方向転換がなされた時期で、そうした方向転換がまず歌唱力の点で認められ始めたのが2006年ごろ、CMに起用して変わらないカリスマ性が評価されたのもこの頃なのではないかと思います。

さて、微妙です。彼女はR&Bに自分の本来の方向性を見つけたわけだけど、再ブレークすると周りが必ずしもそればかりを求めていない。プロデューサーにとって、彼女の才能は魅力の塊だったでしょうし、コアなファンではなくマージナルなところにいるファンはどちらかというとCMやドラマで聴き慣れた曲を好きになる。彼女がコンサート活動で作り上げてきた新しい安室スタイルと世の中でカリスマとして注目されている安室奈美恵さんには少しずつギャップが出てきたような・・・そんな気がしていました。2015年に発売された、今のところ最後のオリジナルアルバムである「_genic」を聴いて、何となくこれが彼女が目指している方向性なのかなと思っていたのと、シングルで発売される曲に少しギャップがあるというか・・・違和感を感じていました。

だからなのかなと、今は勝手に想像しています。事務所とのいろいろも報道はされていましたが、まあ、そういうのもあるでしょう。作品を作り続ける難しさもあるでしょうし、パフォーマンスを維持する難しさもあるとは思います。別に理解したいわけではないので、全然それは構わないのだけど、とりあえず、勝手にそんなことを思っています。