りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

関ケ原

関ケ原」を見てきました。「3月のライオン」の有村架純さんはちょっと嫌な役でしたが、忍びの初芽を演じた架純さんは、良かったです。忍びの身軽さをどこまで演じられるかと思っていたけど、あまり違和感は有りませんでした。

さて、天下分け目の関ケ原の戦い。主人公は実質的な西軍の大将石田三成。頭はいいけど、主人太閤秀吉と違って人のを引き付ける魅力には乏しかったのか。本当のところはわからないけど、石田三成はいつもこんな風に表現される。本当に頭がいい人は、そんなに人付き合いが下手ではないと思うけど、まっすぐな分だけ、寛容さに欠けるのかな。天下人秀吉の死後、虎視眈々と天下を狙い、着々と陣営を広げていく徳川家康。大阪の中にも北政所尾張派)と淀君(近江派)の確執があって、北政所派は徳川方に加担していくことに。関ケ原前夜っていうと、徳川家康の陣営作りが有名だけど、北政所淀君の関係を尾張派、近江派として見るというのは自分にはちょっと新鮮で、かつこれが非常に判り易かった。こうした複雑な人間模様とその背景を理解していないと、かなりのスピード感で物語が流れていくので、何だかわからないうちに関ケ原の戦いに行ってしまう感じ。それと、いつの時代も戦争の勝敗は情報戦。この時代は裏舞台で忍びの者たちが大きな役割を果たしている。西軍には義があった。それでも西軍は破れてしまった。やっぱり歴史を動かしているのは間違いなく人。人の心だけでなく、色々なことを読み切った徳川家康役所広司さんが好演。真っ直ぐな岡田准一さんとは対照的で良かった。面白い映画でした。

f:id:acts_1101:20170901135757j:plainせきが