葛城事件

葛城事件を見ました。見終わって、予想通りどよ~んとしました。胃の中に何か重たいものを詰め込まれたような、そんな映画でした。チラシのコピーは「俺が一体、何をした。」です。確かに。家族がこうなってしまったとき、何ができるのでしょう?あるいは何をしてはいけないのでしょう。確かに、暴力的な、支配的な親父さんでした。でも、こういう親父さんは一昔前ならゴロゴロいただろうし、今だっているんじゃないのかな。こらえ性がなく、定職も持たない息子に腹を立てるのは当然。他人なら、全く無視して関わらないという選択肢があるだろうし、そうすべきなのでしょうが、自分の息子です。殴らないかもしれないし、蹴らないかもしれないけど、似たような対応をするかもしれない。期待していた長男が自殺し、女房は次男を連れて家を出る。そして、その次男が事件を起こす。本当に「俺が一体、何をした。」じゃないかな。この映画でワンシーンだけ、家を新築した時の回想が出てくる。本来そこが幸せのスタート地点であったはずなのに、実はそこがピークだったのかもしれない。友和さんが演じた親父さんにとって、辛い出来事のオンパレード。でも、この映画の中で自分にとって最も辛かったのは、奥さんである南果歩さんに「あなたのことがずっと大嫌いだった」と言われたときかな。あそこで、気持ちの立て直しができなくなったような気がします。それにしても、ちょっと辛い映画でした。

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