卒業

長い間、我々の仕事の根幹の部分を支えてくれていた派遣社員の方が本日を持って退職されました。途中、産休のお休みはありましたが、8年間。特に最後の5年くらいは、エースとして派遣社員とは思えない役割を担ってもらっていました。退職はご家庭の都合、ご主人のドイツ転勤によるもの。ただ、若いうちに海外を経験することは、本人にとってもご家族にとっても良いことだと思うので、素直に喜んであげたいと思いました。私自身は昨年の異動に伴い、現状は接点が何も無いのですが、彼女の努力と貢献には常々報いてあげたいと思っていたので、何もしてあげられなかったことが無念でした。しかも、今日、お別れの挨拶に来てくれることは判っていたのに、大した準備もせず、なぜかどうでも良い話をしてしまったことに、さらに後悔。最近の自分は何をやってもちぐはぐだなと、改めて実感してしまいました。

彼女を見ていると、なぜか沖縄のシーサーを思い出してしまいます。もちろん、外見ではありません。沖縄のシーサーにはオスとメスがあって、オスは口を開けていて、メスは閉じている。オスが幸せを呼び込んで、メスがしっかりと幸せを逃さないように閉じ込める。仕事の面では彼女が我々を支えてくれていたように、家庭でもご主人を支えてしっかりと幸せを守っているのだろうなとそんな姿を想像させてくれる女性でした。仕事ができるという中には、高いコミュニケーション能力があって、それがチームの雰囲気を明るくしてくれる。だから、みんなが彼女の事を好きだったし、自分も彼女のファンでした。とても得がたい人なだけに、いつかはここを去る時が来るだろうと思っていましたが、やはり来るべき時が来たなと思いました。

今日会った彼女は、いつにも増してチャーミングな感じがしたのと、どこか清々しさが感じられました。小さなお子さんを連れての海外生活に、おそらく不安もあるのだと思いますが、彼女がこの変化を明らかに前向きに捉えていることが伝わってきて、素直に応援してあげたいと思いました。頑張れ!

夜は、今日も前の部署のメンバーと飲み会。会社で愚痴ばかりをこぼしている私を見かねて、誘っていただきました。私が異動してほぼ9ヶ月。私は新しい部署で、何もできず徒に9ヶ月という時間を浪費してしまいましたが、前部署のビジネス環境は激変している。テーマもビジネスモデルも大変革の時代を迎えていて、部署そのものが大きな転換点を迎えているのだなと思いました。明らかについていけていない自分が異動したのは必然だったなと、それはそれで、妙な納得感がありました。

こんな日に家に帰ってテレビをつけたら三浦友和さんのインタビュー番組。最後に、「こんなに長い間仕事をしていると、上手く行かない時ってあるじゃないですか。そういう時に変にもがいて、いろいろなものに手を出す。そういうことをしなかったのが良かったんじゃないかな」といったニュアンスの発言がありました。何か絶妙なタイミングだな。仕事は全然上手く行かない。でも、やけにもならず、変なものにも手を出さず。今は自分の弱点が本当に良く見えているような気がするので、一つ一つ力を蓄える時期なのかもしれない。今週は長かったな。そして、今日はいろいろなことがありました。また、ひとつ気持ちの区切りがついて、自分の今やるべきことが見えてきたような気がします。