海よりもまだ深く

是枝監督の「海よりもまだ深く」を見てきました。主演の阿部寛さんが何かの番組で「ここまでダメな男を演じたのは初めて」といっていましたが、確かにダメダメでした。見ていてイラつくほどダメな男で、性格的にこういう人は許せない。例え是枝マジックがあったとしても、この映画は好きになれないなと途中まで思っていたのですが、やっぱり是枝作品は是枝作品でした。全然、うろ覚えなのだけど「女の恋愛は例えて言うと油絵のよう。上に重ねて絵ができるけど、上書きされるわけじゃない」「なぜ、今あるものを大切にできないのか、幸せは何かをあきらめないと実現できないんじゃない」「海よりもまだ深く、空よりもまだ青く・・・そんなに好きになる人に出会ったことなんてないけど、人生は毎日面白おかしく過ぎていく」。忘れられない思い(夢)、忘れられない人、そういうものに引きづられて、今目の前にある大切なもの、特別なものではないかもしれないけど大切なもを大切にできていないんじゃないか?大切なものは失くしたときにその大切さが身にしみてわかる。言葉にするとやけに陳腐ですが、とても心に響く作品でした。

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