りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

最低

 紗倉まなさんの「最低」を読みました。彼女の本は「高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職」についで2冊目です。今回は小説。最近はセクシー女優という呼ばれ方をしてAV女優とは少し社会的な認識も変わってきたのかも知れないけど、いわばAV女優。でも、素直に小説として面白かったです。女性を主人公にした4つの短編。2つ目の主人公は男性ですね。「彩乃」はAV女優になって家族からの(当然予想された反応)に傷つきながらも基本は恋愛小説。「桃子」はAVプロダクションを立ち上げる男性が主人公で、彼をいろいろな形で支える女性。「美穂」は・・・これは倦怠期の夫婦なのかな。そして「あやこ」はAV女優であった過去を持つ女性の娘。どの女性もきちんと愛されたいと思っているんですね。ストーリーはそれほど斬新ではないのかも知れないけど、期待を裏切らない落ちがあって、ちょっとだけ優しい気持ちになります。こんなことをいえた義理ではないけど、文章もしっかりしていて読みやすい。主人公に共感する女性も多いのかもしれません。そういうファン層ができれば、彼女はこの道でもやっていけるということでしょうね。おそらく、将来的に彼女はプロデュースする人になるのかなとそんなことを感じさせる作品でした。

最低。

最低。

 

 [DATA]

今月の読書 6冊

1月からの読書 14冊