りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

コーポレートガバナンス・コード再び

コーポレートガバナンスを調べて原稿を書く。ただ、単に解説するだけでなく、安倍政権が何を狙っているのか、そしてそこに勝算があるのか。それについていろいろ考えてみました。
安倍政権の狙いは「攻めのガバナンス強化」。しがらみを失くして合理的な経営判断をしていけば、非合理な事業を清算するだけでなく、攻めの投資ができる。内部留保はたくさんあるのだから、そのお金が回りだせば経済も好循環に転じる。一言で言えばそういうことになるのかな。ただ、いろいろ調べてみると、製造業、とりわけグローバルな世界で勝負している製造業は内部留保をしっかりと海外に投資している。キャッシュフローの水準に変化がないので、投資意欲に変化はなく、投資対象が海外に向かっただけと考えられる。一方で、非製造業の投資は確実にセーブされている。ここがポイントみたいです。以前、社内のエコノミスト、後藤さんの論文を読んだとき、同じような話があったような気がする。確か、投資が止まっているのは不動産や建設。後藤さんはこれを「バブル産業」と呼んでいたような気がする。つまり、バブル投資が無くなっただけで、日本の産業は特におかしくないという結論だったように思う。L型産業に答えがあるのか?もう少し考えたい。