西田宗千佳さんの「ネットフリックスの時代」を読みました。この手の本は久しぶりに読んだこともあり、非常に勉強になりました。
情報への入り口の中心がテレビからスマホへ。まったく違和感ありません。ただ、ネットフリックスのようなSVODのようなメディアが登場したことで、ドラマは毎週愉しみに観ていくものではなく「イッキ見」するものに変わったようだ。確かに。とにかく「待たない」「所有しない」がコンセプト。もちろん、コンテンツが一番重要だけど、それを認知させることが非常に重要。そのひとつとしてリコメンドがあって、それを支えるのがビッグデータと視聴行動履歴、つまり分析データの質だったりする。
ただ、この本を読んでいて思ったのは、リコメンド中心で自分の好きなコンテンツにだけアクセスしていくと、その範囲は妙に狭くなり、オタク化していくのではないかという懸念。そこは、どうなんでしょう。その辺もベイズか何かで適当な揺らぎをもたせ、新しい興味につなげていくみたいなこともあるのでしょうか。いずれにせよ、コンテンツ制作費獲得の説得材料もデータ。これからはますますデータ分析が必要になるなと核心した次第です。
ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書)
- 作者: 西田宗千佳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/16
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
[DATA]
今月の読書 5冊
1月からの読書 73冊