「パパが遺した物語」を見てきました。ラッセル・クロウはこういう役がはまり役ですね。ビューティフル・マインドを思い出しました。存在感があって、家族への愛が伝わってきて、でもどこかインテリジェンスもある。そんな役どころです。娘、ケイティを演じたカイリー・ロジャースという子役はこの作品のためにオーデションで選ばれたみたいですが、とても良かった。ラッセル・クロウと二人でClose to youを歌うシーンが最高。それと・・・成長したケイティを演じたアマンダ・セイフライド。彼女の背負った心の傷がこの映画のモチーフなんだけど、背景に病んだアメリカがあって・・・ソーシャルワーカーとして働く女性を上手く体現していたと思う。愛する人を失ってしまう悲しみ。だから、人を愛することが怖い。怖いから一時の情事で紛らわす。病んでいる・・・完全に病んでいるのだけど、本当に愛していたら、もしかしたらそれも包み込めるのかもしれない。一緒に観ていた奥さんは、もう少し厳しかったようだけど・・・
監督 ガブリエレ・ムッチーノ
脚本 ブラッド・デッシュ