りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

天空の蜂

天空の蜂を見てきました。原作を読んだのはずいぶん昔なので、細部は大分忘れていました。映画のできは最高です。映像化不可能といわれるだけあって、迫力あるシーンがいろいろ。でも、この作品の凄さは映像だけではなく、キャスティングだけでもなく、東野圭吾さんがこの作品のモチーフとして設定した、映画の中では綾野剛さんの、あるいは本木雅弘さんの台詞にこめられた思いなのではないかと思っています。時代設定は1995年。内容だけなら、現在にすることも可能な作品でした。しかし、ラストのシーンを見て、この作品の時代が1995年に設定されている理由がわかりました。これは、間違いなく原作に無かったもの。でも、このシーンを入れる意味はあったのだと思います。このワンシーンのために向井理さんが出てきたわけだけど、ある意味それくらい意味のあるワンシーンだったのかもしれません。国会で安全保障法制の議論がされている今、そこまで政治的な意味があったのか。ちょっと考えたくなる作品でした。

f:id:acts_1101:20150913194314j:plain

監督 堤幸彦

脚本 楠野一郎

原作 東野圭吾

主演 江口洋介本木雅弘