りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

絶歌

果たしてこの反社会的な本を買ってよいものか。読んでよいものか。そういう自問自答がありましたが、結局読んでみたいという気持ちに勝てませんでした。それは、以前読んだ長谷川豊さんの感想として、「これは、病気です。そういう意味で、いつでも加害者の家族になるリスクというのはある」という記事を読んだからかもしれません。

読んでみて、確かに病気だと思いました。むしろ、これならすぐに容疑者になり、つかまっても不思議は無いなと思いました。しかし、彼の場合はこうしたセンセーショナルな事件を起こしてしまったことで、少年院に隔離されたわけですが、世の中にはこうした事件までは起こさず、明らかな社会不適合者として、人との人間関係を築けない人たちがいくらでもいて、そして、そういう人たちと関わってしまうリスクは残念ながら非常に大きいといわざるを得ない現状は辛いなと思いました。去年会社を辞めたS君などはその典型。いつ、何らかの事件を起こしても不思議ではなかったのかもしれません。正しい知識も持たずに、誠意を持って接すれば・・・などということはありえません。病気なのですから、適切な治療が必要です。そういうことを強く感じた本でした。

 

絶歌

絶歌

 

 

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