りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

走る哲学

為末大さんの「走る哲学」を読みました。Twitterをフォローしていたので、概ね予想がつく内容でした。基本となっているのは、「『努力すれば必ずできる』ということはない」ということかな。換言するとあきらめることも必要。それと「自分の存在を肯定するために、自分が価値ある存在だという確かな根拠が欲しい。だから人は他人の評価を求める」というところでしょうか。で、このふたつの言葉は「流動性が低い社会は、他人に嫌われることを極度に恐れさせる。辞められないから嫌われることが致命的になる」でつながる。結局、日本は頑張ることを要求するし、「できない=努力が足りない」という評価になってしまう。だから、そのエクスキューズとして、これだけ頑張ったのだからと他人に認めてもらうことが重要になったりする。でも、好きなことを夢中にやっている人にはかなわないというところに本質があるように思今hした。でもって、ノートした言葉。本当はこれだけじゃないのだけど・・・
○長く競技をするという事はサンクコストが膨大にあるということで、努力が報われると強く信じている人は、努力を回収しようとしてサンクコストに縛られる。
○愛しているはずなのにうまくいかないのは愛が足りない訳ではない。自分を愛せていない分を他人に埋めてもらおうとしているから。もらうために与える人は、もらえないと不公平だと苛立つ。それは愛ではない。
○問いを抱える人に面した時、人にはひたすらそちら側に立って寄り添おうとすることしかできないんだ。
○義務は無邪気に勝てず、努力は夢中に勝てない。
○やるべきだからやると思っている人は休めない。基準が自分でないから休むことは罪だと思っている。だから休めない。やりたいからやっている人は休める。自分がやりたいという気持ちを何より大事にしている。だから休める。前者は擦り切れる。後者は生き生きしていく。

走る哲学 (扶桑社新書)

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