りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

星野リゾートの教科書

中澤康彦さんの「星野リゾートの教科書」を読みました。この本、以前一度読んだことがあるのですが、何となく再読。その名の通り経営の教科書の理論を理解して実践すると、サブタイトルのようにサービスと利益の両立ができるというストーリーです。気をつけなければならないのは、都合の良いところだけやってはいけないということ。つまり、参考にしてやるときはそのままセットでやる。適当にピックアップして実践するとうまくいかないというのは留意点です。ポーターやコトラーなど定番の経営学の教科書が多く、やはり経営のエッセンスはそれなりに分析されているのだなと思わされる一方で、やっぱり経営は人の問題で人としてどう生きるかというところで参考になる本もあって、いろいろ勉強になります。特にエッセンスを箇条書きでまとめているのがいいですね。本当はきちんと読み込んで理解するべきなんでしょうけど・・・特に気に入っているのは内村鑑三さんの「成功の秘訣」。これは個人的に親交のあった星野社長の祖父に個人的に送られたものらしいですが、非常に意味のある言葉だと思います。
一、自己に頼るべし、他人に頼るべからず。一、本を固うすべし、然らば事業は自ら発展すべし。一、急ぐべからず。自動車の如きも成るべく徐行すべし。一、成功本位の米国主義に倣うべからず。誠実本位の日本主義に則るべし。一、濫費は罪悪なりと知るべし。一、能く天の命を聴いて行うべし。自ら己が運命をつくらんと欲すべからず。一、雇人は兄弟と思ふべし。客人は家族として扱ふべし。一、誠実に由りて得たる信用は最大の財産となりと知るべし。一、清潔、整頓、堅実を主とすべし。一人もし全世界を得るとも其霊魂を失わば何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るに非ず。品性を完成するにあり。以上

星野リゾートの教科書

星野リゾートの教科書

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