りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

脳からストレスを消す技術 セロトニンと涙が人生を変える

有田秀穂さんの「脳からストレスを消す技術 セロトニンと涙が人生を変える」を読みました。「エチカの鏡で大反響」という宣伝を見て、随分前に買った本ですが、出張用の鞄に入れっぱなしだったので、今日、博多への移動中に読みました。
まず、人間らしいさ(前頭前野)は三つの脳、「学習脳(ドーパミン神経)」「仕事脳(ノルアドレナリン神経)」「共感脳(セロトニン神経)」で構成されています。このうち、タイトルにあるようにセロトニン神経が癒しには重要。セロトニン神経には一般に以下の5つの働きがあります。1)クールな覚醒、2)平常心の維持、3)交感神経の適度な興奮、4)痛みの軽減、5)よい姿勢の維持。つまり、セロトニン神経が活性化していれば、頭がクリアになり、元気がみなぎり、心は安定し、ストレスや痛みに強く、姿勢も表情も引き締まるというものです。さて、このセロトニン神経を活性化させる方法ですが、まずは「規則正しい生活」。より具体的には、「脳に刺激を与える『太陽の光』取り入れること」。次に「『リズム運動=一定のリズムを刻みながら身体を動かすこと』を行う習慣」。大切なのはこれを長時間ではなく長期間続けて行うこと。最低は5分でよいとここと。それから涙。人間だけが持つ悲しいときや感動したときに流す「情動の涙」を流すことが大事らしいです。情動の涙を流すことは、1)ストレスを軽減させる、2)自律神経のバランスを整える、3)免疫システムを活性化させるという効果があるそうです。それと、最も重要なことは「共感」。共感脳が発達すれば、脳全体が活性化し、些細なストレスは受け流せるようになるそうです。
結論は、ひとことでいうとお釈迦様のたどり着いた「慈悲」。他人のために何かをするということは、実は、自分を最も幸せにする方法だということらしいです。何となく判るような気がします。親が子供を思う気持ちは損得勘定を超えて「慈悲」ならぬ「慈愛」です。「慈愛」ではありますが、子供を思うことで、本当の幸せをかみしめているのかもしれません。いずれにせよ、ストレスを消す技術は、規則正しい生活、リズム運動、情動の涙、そして共感、慈悲という言葉でまとめられるのかなと思います。

脳からストレスを消す技術

脳からストレスを消す技術

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