会社への往復の中、吉田修一さんの「熱帯魚」を読みました。「悪人」もそうですが、こうした屈折した若者を描くのが吉田さんの作風なんですね。文章はすっきり読めますが、なかなか私には理解できなかったりします。この「熱帯魚」はある種短編集で、「熱帯魚」のほか「グリーンピース」と「突風」という作品が収められています。個人的には本のタイトルにもなった「熱帯魚」が良いようにも思いますが、いずれにせよ「思い通りにいかない」ことは世の中では当たり前のことで、何か年寄り臭く、説教でもしてしまいそうな自分がいたりします。まあ、もう少し吉田修一さんに凝ってみたいと思います。
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (71件) を見る
今月の読書 8冊
1月からの読書 117冊