久々の松江でした。空港を降りたら暑かったです。ムッとする暑さ。日本海側はもっと涼しいイメージでしたが大間違いでした。
で、移動中に城山三郎さんの「官僚たちの夏」と土肥志穂さんの「人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか」を読みました。
まず、「官僚たちの夏」。テレビドラマとは登場人物は同じで、話は随分と違うみたいですね。20年ぶりの再読ですが、完全に前に読んだときの話を忘れていました。それでも、1960年代に日本の産業を育成しようと希望と理想を持って馬車馬のように働いた通算官僚たちの生き様は感動的ですらありました。やはり高度成長期の日本は、モノはないけれども、希望と理想があったんだなと思います。過労死してはしょうがないですが、そこにはロマンを感じてしまいます。
一方、「人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか」は、ランス・アームストロングの時代=2000年代の(今年復帰していますが)ツール・ド・フランスの話で、これもスポーツ独特のドラマがあり、なかなか良いです。それと、アームストロングが生存率3%の睾丸癌、病気によるチーム解雇を克服してツール・ド・フランス7連覇を達成したという話はそれはそれで感動的です。決して諦める事はなかったのでしょうが、死に直面し、絶望し、それを克服してきた人間の底知れない強さが、彼の偉業の根底にあるように感じました。ミーハーですがアームストロングが好きになってしまいました。
- 作者: 城山三郎
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人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか[文庫] (小学館文庫)
- 作者: 土肥志穂
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