りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

多読術、ビジネスで失敗する人の10の法則

松岡正剛先生の「多読術」、ドナルド R キーオ氏の「ビジネスで失敗する人の10の法則」を読みました。いや、正剛先生はやはりさすがです。で、読書の頂点は「全集読書」だという言葉は新鮮。個人全集では、一人の著者が、たくさんのさまざまな投球と球種を見せてくれます。これはどんな本を読むより、構造的な読書ができる。つまり、一人の著者、思想家、学者、作家、そういった人たちの全集を読むと、どんなところにも「密度」「集中力」「言語力」「思考力」がマッピングされているんですね。それが単行本とは違って、連続的に立体的に見えてくる。それがこちらの読書力にとっても、大きな足場になるんです。次に、個人全集には著者や作家の全生涯が並んでいる。まあ、ライフワークのすべてがそこにあるといっていい。巻立てにもよりますが、年代順にもジャンル別にも大小別にも読めるし、索引もある。特に見落とせないのは手紙類やノート類を集めた巻で、これらはめったに単行本や文庫本では読めません。特に手紙は面白い。その著者の読み方を自分で指南してくれているようなものです。

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

「ビジネスで失敗する人の10の法則」とは、1)リスクをとるのを止める、2)柔軟性をなくす、3)部下を遠ざける、4)自分は無謬だと考える、5)販促すれすれのところで戦う、6)考えるのに時間を使わない、7)専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する、8)官僚組織を愛する、9)一貫性のないメッセージを送る、10)将来を恐れる、の10個です。それぞれ最もですが、2度ほど引用されているピーター・ドラッカーの言葉は響きました。「ビジネス倫理などありえない。あるのは限定のつかない倫理だけだ」「優れた企業は従業員を細かく管理しようとしないし、生活の隅々まで命令しようとはしない。優れた企業は、従業員を尊重し、会社に寄与するよう励まし、創造性を発揮するように励ます。これに対してだめな企業は官僚制の何十もの管理階層で、従業員の創意を窒息させる。」自分も従業員としては、やはり官僚制が一番いやかもしれません。
ビジネスで失敗する人の10の法則

ビジネスで失敗する人の10の法則

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今月の読書 3冊
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