りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ラン

森絵都さんの「ラン」を読みました。そもそもこの本を買ったきっかけは、随分前でしたが読売新聞の書評欄で小泉今日子さんが推薦しているのを見つけたからでした。冥界と下界をつなぐ連絡通路「レーン」。走ることでレーンを超えられるというような紹介記事があって、迷わず購入したものの、数ヶ月積んでおいた状態でした。「ラン」というタイトルも良かったです。で、この2泊3日の出張の移動中に読もうと思って旅のお供にしました。読み始めた最初の感想は、「これは私のようなおじさんが読むような小説ではなかったな」ということ。主人公の環は22歳ですが、おそらくその辺が読者の想定の上限だったのではないかと思います。ただ、読んでみるとそれはそれなりに面白かったです。そして、走ることは人生のメタファなんだなとつくづく思いました。特に長距離走は自分との闘いという側面があって、他人との勝負より自分との闘いに重きを置く競技者が多いという特徴をもつスポーツ。故に、この小説はスポ根小説ではなく、様々な人生を背負った、つまり走る目的が多種多様な素人が走ることで目的を見いだしていく、あるいは強く成長するということをモチーフにした作品なんだろうなと思わされました。だからといって決してヘビーな内容でもなく、軽く読めるところがこの小説の良さですね。でも、「走ることへの思い」を改めて考えさせられました。

ラン

ラン

今月の読書 6冊
1月からの読書 42冊

今日は一つ良いことがありました。中国の大連出張中の友達からメールを頂きました。仕事でもプライベートでも充実し、仕事に対する熱い思いが伝わってくるメールで、何だかとても元気の出るメールでした。メールからもオーラ出ているようでした。でも、何だか判らないけど、頑張ろうという気になりました。「ラン」を読んで、メールを読んで、明日からまた新しい気持ちでスタートができそうな気がしました。