岩田規久男さんの「金融危機の経済学」を読みました。この本、現在の世界の経済危機を良くわかる形で説明してくれています。特に自分としてよかったのは、1)自己資本比率の維持が重要な理由=資産全体に占める自己資本が大きいほど、金融機関の信用リスクが小さくなる理由、2)金融危機後円が独歩高になった理由。日本の異常な低金利による円キャリートレードによる説明は、3)金融安定化政策と自己資本比率規制、いずれもどこかで読んだ気もしましたが、改めてよくわかりました。サブプライム危機の背景・証券化の仕組みを含めて全体感を知る意味で、有意義な一冊だったと思います。
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/02/06
- メディア: 単行本
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